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※大切な友人達への近況ご報告

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    ※大切な友人達への近況ご報告


    さて、6月3日の誕生日のあと、耐え難い腹痛で療養生活に入って以来、Facebookで正式にご報告しておりませんでした。大変失礼しました。ここにその後の経緯と近況をご報告させて頂きます。


    僕は今、元気でやっております。


    6月5日から発生した原因不明な急激な腹痛については友人からご紹介頂いた様々な検査や処方を経て、回復に向かっています。敢えて病名をあげればSIBO(小腸内細菌異常発生症)で安倍首相が前にかかった腸壁異常から来る腹痛の一種です。この種の病気(IBD)には難病指定もあります


    具体的には欧米の機能性医学の先生の指導の元、まずは遅効性の食品アレルギーテスト、ホルモン検査、腸内環境検査、金属アレルギー検査等を経て、体内で起こっている現象の詳細の把握と原因の特定、それに基づく処方(食事・運動・サプリメント)が功を奏し、腹痛は寛解しました。


    キレーション(毒の排出)とグルテン(小麦粉)・カゼイン(乳製品)を摂らないことで、体重は65kgから58Kgまで下がりました。


    僕はこれまで医学=処方だと勘違いしていました。つまるところ、手術を受け、薬を飲み、納豆を食べる・日に浴びることが良いというものですが間違ってました。全ての現象には原因と打ち手に個体差があります。僕がずっとやっている経営コンサルティングの手法と同様、現象→原因→処方というアプローチが、今、医療(予防を含む)の面でも先端検査手法の進化によって具体的な数値や事実として認知でき、それが現実的で効果的な処方につながって健康回復につながるのを身をもって実体験し、その可能性を強く感じています。数字や事実は僕達患者の意識を強く引きつけるものであり、そうすると僕のような意思の弱い人間でも実行動として健康的な方向に向かわざるを選ない、という効果もあります。“ファクト・イズ・キング”は経営コンサルティングの局面で成功体験に凝り固まった年配の経営陣の重い腰をあげる強い武器であったことを今更ながら再確認する次第です。


    このような個体の現象把握を広範・かつ微細に行うことで「病気以前」の健康問題・予防に迫る手法は、100兆円規模で医療・介護費を垂れ流す我が国の医療行政とコスト構造に風穴を開けるものと期待し、自分も当分野で事業創造として中長期でコミットする意思を固め、医学の基礎を勉強し始めました。私は思考家ですので、思考>知識の優先順位で生きてきましたが、医学と法律については考えをあらため猛省しました。人間の種としての本質は「個性」と「社会性」にあります。その意味で個の生命を担保する医学、社会の秩序を維持する法律こそは、もっとも原初的な人類の知識体系です。今、医学部編入試験のための勉強をしていますが、試験の必須科目である「生命科学」(医学部初年度の学習分野)に健康の根本があると信じています。本にも書きましたが時間が通貨になる時代では健康はその原価です。RoH(Return on Health)は医者のみならず誰もが意識せざるを得ないでしょう。


    7月のドクターストップ(12月までの事業仕事の禁止)の後、フィットネスジムを再開し、パーソナルトレーナーの指導の元、体幹を中心に姿勢・大腿筋を強化しています。自分の意思の弱さからジムは成功体験がありませんので、ピアプレシャーとなるパーソナルトレーナーとの関係(つまり次回の予約)が欠かせません。また、ノーム・コアの流れとユニクロ信奉で、市中の服がどんどんシンプル化し、「筋肉がファッション」となる時代においては、洋服やブランドを選ぶより身体を創る方がファッションの本質に迫ることになりつつあります。そういう副次的効果もフィットネスにはあります。


    「自分を知る」ことは人生を自由で楽しくするための唯一無二の方法だと思いますが、浅いレイヤーで言えば「自分の遺伝子情報やアレルギー傾向、蓄積してきた毒」の把握もその一環と言えます。もちろんより深いレイヤーでは「自分の天才性を微細なレベルで知っておくこと」がとても大事です。それは自分に向いているのは、広告業だとか農業だとかサービス業だとか、そういう”業種”レベルでは当然なく、また電通だとか三菱だとかANAだとか”企業”レベルでもありません。そしてデータサイエンティストやコンサルタントのような専門性レベルでさえありません。もっと微細で知覚し難い深いレベルの自分の強み・らしさを正確に認知することです。それは例えば「他人のわずかな表情の変化”微表情”に敏感である」「非常に抽象度の高い視座をストレスなく持ちうる」などです。これらは職種でも分野でもありませんが、前者を自己認知していたならばサービス業でも人材業でも弁護士として、探偵としても⁈活躍できるでしょう。自らの本質的なポジションを人生の早期に発見し、堅持し、育て、時代と社会に合わせてマネタイズの手法として成立させる努力が必要です。そこに至って初めて業種や専門性という目にみえ、人に理解される職業となります。ビートたけしは「人々の感情を揺さぶり動かせる」という微細なレベルでの自分の天才性の自己把握を行った後、当時の中心的な産業(つまりマネタイズできる領域)であった「お笑い」を最初に選んだわけであり、本質的に芸人ではありません。彼にとってはお笑いも映画も戯曲もアートも小説も同じように見えているはずです。これはダヴィンチも同様でしょう。彼らには「すべてが同じように見えている」はずです。岡本太郎が職業は人間です、といったのは彼が既存の職業的枠組み(アーティスト)に縛られラベル化されたくなかったからです。


    僕もこの療養生活を通して、あらためて自己の中心的な価値を再発見しましたし、自身のメタな思考力を経営コンサルタントとして、作家・哲学者として、事業家、政策者として、はたまたM&Aや投資家としての自分の価値貢献の中心に置いていければと思っております。私はメタな思考(抽象思考)を強みとするという点だけに絞ってみれば、「物事の整理屋」に過ぎず、それはよくいえば、「物事を全体で捉え、複雑に絡み合う現象の本質的なパターンを見出し、システム的に組み立てる力」とかっこよく言い換えられるのですが、経営コンサルタントとしての自分はまぁまぁ上位、作家として50点、哲学者として80点、事業家や経営者としては及第点を少し超えるくらい、投資家としては低ランクだと自己評価しています。ビジネスの本質はパス回しのうまさ(関わる人にメリットを与え続けること)だし、投資の才能の中心は洞察力だけでなく、まずは勇気と何よりもタイミングを捉える才能だと思います。先日のワイン会で中田英寿さんと話しましたが関わる人全体の幸福の設計とパス回しのうまさは現役時代の彼のボランチとしての才能につながるものを感じました。中田ブランドもあるとは思います。


    さて、話の中心を近況に戻します。この半年の療養生活は執筆を中心に行いました。「新しい時代のお金の教科書 (ちくまプリマー新書) 新書」という形で出版されておりますのでぜひご覧ください。お金と信用というテーマについては前著の「なぜゴッホは貧乏で、ピカソは金持ちだったのか?」以来の5年ぶりになります。すべて自筆です(経営者は忙しく基本ライターを使いますが、僕は100万字すべて書いて、そのうちの10万字を本とします。その意味で僕のすべての著書はサマリー(要旨)であり、それぞれには90万字分のディテールがあります。ぜひ聞いてください。僕が他のきらびやかな経営者達と戦えるのは本ぐらいはすべて自分で書くことだと思っています。)


    療養生活は終わりを迎えつつあります。


    6月には会社の事業全体をストップ・保全すると決めたものの、他のメンバーの尽力で、各事業は(時流もありますが)、成長しています。特にAIやアルゴリズムを使った企業分析のシェアーズ社は法人の大企業向けに大口の案件を確保しています。デジタルディスラプション(システムによる超効率)の流れは、メルカリなどのCtoCだけでなく、金融(いわゆるFintech1.0)や、企業分析と価値創造の自動化によってコンサルティングや経営者マーケットの景色も塗り替えるでしょう。ロボティクス・IOTのキビテク社も今はやはり受託ですが大きく未来的なプロジェクトが増えています。劇団ホチキスは、NetflixやAmazonプライムが駆逐するシネコン業界の凋落と呼応し、劇場の確保とオリンピック需要を見込んだ成長するライブ市場(2.5次元演劇を含む)へシフトしています。仲間になったACTIT社は役者でエンジニアの友人が社長をしていますが、チケット価格の柔軟な変動システムを取り込み、転売屋でなく、舞台に関わる人に直接利益が還元するシステムを作っています。宇宙開発事業のispae社は、101.5億円の資金調達を実現し、月面探査レース、HAKUTOの先のプロジェクトにもうコミットしはじめています。海外研修プログラムを展開する旅武者は、毎年、全国から年間1000人が参加する日本最大のビジネスプログラム企業となりました。


    新しく加わった出資・事業創造先もあります。アニメ制作会社のツインエンジンはノイタミナ等のフジテレビ深夜帯で有名になりましたが、Amazonプライムとの長期大口契約を基軸として収益を拡大し、そのブランドと軍資金を元手に、ピクサーやディズニーと対抗・連携して世界市場を視野にいれはじめました。2015年の成城石井全店の売上で2位を取ったココナッツオイルを初めて日本に持ってきたブラウンシュガーファースト社は類稀なオーガニック食品に関するセンスと素早い行動力で次の商材とビジネスシステムの洗練化を目指しています。他にも地球規模の事業・企業に対するコミットをしています。ここまですべて自腹でしたが資金は使い切りました。投資お待ちしてます。


    ブルーマーリンパートナーズが事業として大事にしていることは2つです。一つは新産業の創生に関わること。大企業はたしかにお金を持っていますが、残念ながら戦後70年の産業構造から脱することは不可能と見ています。例えばもはやガソリン車や電気自動車にトータルなコスト(車体価格や燃費)で叶いませんし、かといって旧来のガソリン車中心メーカーがハイブリッド車でお茶を濁しても(いちばんコストが高い)、躯体の構造も部品の点数もまったく違うので対応できません。苦しい戦いです。2020年のオリンピックまでは持たせても、2021〜2023年の日本は旧産業の墓場となる地獄の時期かもしれません。2025年から産業・社会システムあらゆる面でこの国は刷新されるでしょう。もし旧パラダイムを保全するのであればこれまで蓄積してきた現金・資産を一度、とりまとめ、新パラダイムの産業へ投下することが必要です。それはポリティカルな動きが不可欠です。もう一つ大切にしていることは、プロフェッショナルであるということです。かつて(1970年代まで)、コンサルティングは医者と同様でした。お金でなく価値を、クライアントのためには退席も辞さないという矜持を持って、患者を選ばずなんとか食ってきた、というものでした。ただしA社のIPOやB社の投資ファンド化、また戦略系老舗2強のフレームワークのバラ売りと特定大企業への収益依存体質、シニアパートナーへの年金負担などのシステム弊害によって、功利的なカルチャーが徐々に浸透していった気がします。それはビジネスとして否定するものではありませんが、僕(と当社)は患者は選ばないし、投資やアービトラージで利を追求することもしない。金でなく信に、信の前提となる価値創造にコミットし、それを人件費で埋めて継続性を担保してゆく、そういった地味でありながらもメンバー・クライアントともに、物心共々ヘルシーで正しいプロフェッショナルを堅持してゆくことを誓います。それは決して給料が安いということではありません。またブルーマーリンパートナーズは上場だけでなく、その後の「国有化」を目指しています。新産業の芽を国有化(皆のものとする)させることで事業は完成します。


    私自身としては、作家としては、国内においてよりポップな存在とならなければ伝わりませんし、そのためにはエンターテイメント(筋書きと脚本、物語)の領域とつながることが大事です。哲学者としては、世界で戦える知力と言語化力、エージェントとのネットワーク作りが欠かせません。


    2017年は健康に苦しめられた年でしたが、2018年からは公私ともども地球規模で考え行動し、事業と思想を世界的展開してゆきます。40にして私は子供も家庭ひとつ持てず、社会においてもまだなにひとつ達成していない凡庸な一個人ですが、これからもどうぞ皆様のご指導・ご鞭撻をお願いいたします。


    これにて一旦、ご報告とさせて頂きます。


    山口 揚平 拝


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