東大院を修了しました。人はなぜ勉強すべきなのか?
東大院を修了しました。人はなぜ勉強すべきなのか?それは簡単です。知識は選択肢を増やします。選択肢は自由を増やします。自由は豊かさを増やします。
人とはつまるところ「意識の焦点(知識・記憶・肉体)の集合体」です。そして意識の向かう選択肢が知識です。だからこそ知識を得なければならない。そして、普通、わからないことをわかるようにすることは苦痛であり、そこに強制的な教育機関の存在する意味があります。
我々はしばしば現状や過去に執着します。我々の悩みの本質は執着にあります。執着は意識の焦点が固定されること、すなわち選択肢の欠如にあります。知識は我々に新たな選択肢を与え、執着を、悩みをときほぐす力になります。「悩みを課題に変える力」それこそが知識です。課題とは解決可能な問いのことです。
もちろん知識の99パーセントは使われることがありません(線形微分方程式など)。一方、毎日使う知識もあります。何の知識がいつ役に立つのか、それはわかりません。でもだからこそ、知識は選択的に得るものではなく、あらゆる知識そのものを愛するべきです。
そして、この知識を使うのは思考の役割です。思考とは意識を振り向ける動作であり、知識を選択し、またそれらを結びつけたり切り離してあらたな選択肢をつくることです。この「知識と意識(をコントロールする思考)」が組み合わさることで人生の自由度は大きく変わってきます。
私は何よりも考えることが大好きです。
毎日、ずっとずっと考え事をして暮らしています。だから思考のレシピがいっぱいあります。ですが、ある日、考えるための材料が足りないと思いました。そこでマーケット(市場)に行くことにしました。それが東大院でした。正直、満足いきませんでした。でもそこでは食材以外にも、どこにもっと食材があるのかを知ることができました。論文データベースの世界、ヨーロッパの名門大学、アートの世界、最新のテクノロジー、医療技術、いっぱいいっぱい調理すべき食材が見つかりました。これからはその1つ1つを丁寧に料理して、できるだけ無償でみんなにふるまっていきたいと思います。どうぞ楽しみにお待ちくださいませ。
山口拝
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- 2016.03.30 Wednesday
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