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アーティストや職人が普通に食うためのビジネスモデル講座(仮)

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    サラリーマンだけでなく、職人やアーティスト、アスリートも普通に食べていける社会になればと思い、「アーティストのためのビジネスモデル講座」をいずれやろうと思いますが、まずはベッドの中で簡単にさわりを書いてみました。

    1、売るのは「物語」、決済は「物」で

    「そろ辞め」にも書きましたが、ディズニーランドの収益の半分は飲食とお土産です。H.I.Sの格安ツアーもお土産屋のキックバックで成り立っている。AKBの高収益も、少女達のストーリーをCDという物の形で販売しているから。歌手や役者が食べて行くためにまず考えなければならないのは「自分の持っている独自の物語」と、それをおカネの形で決済してもらうための「具体的な物(商品)」です。神田うのがストッキングを売り、芸人がお好み焼き屋をやるのも同様。共通するのはそれら物の原価が安いこと。今は3Dプリンターもあるので独自のグッズもできます。自信があれば自身の歯形でも作って売ってみては。半分本気で半分冗談です。自前の料理を作ってフリーズドライにして通販するのも良いでしょう。いずれにせよ、売るのは「物語」、おカネは「物」で頂きましょう。

    2、継続課金(ストックモデル)を作ろう!

    イベントやフェスなど一過性の商売は正直きついです。最初から「連続性」を意識してビジネスを作りこみましょう。一番簡単なのはファンクラブで、これならネットで簡単にできます。noteのような課金プラットホームもできはじめています。できるだけ敷居を下げるため、月額1000円よりは、週に250円の価格設定にしましょうか。いくつか会員レベルも分けましょう。鰻重の松竹梅のように、プレミアム会員は月10000円の価格設定で。そうすると月1000円は安く感じられます。お布施ビジネスですね。勝間さんや岡田さんみたいにゴリゴリのクラブを作らなくても穏やかなコミュニティは作れます。
    また、歌手のイベントや画家が作品を売る時にも、連続性は大事です。「今回は第一章(なので続く)」としましょう。虎舞竜のロードのように永遠に続くストーリーと連作が継続課金を支えます。もちろん過去の作品はアーカイブを取っておいて、動画やデジタルコンテンツで売りましょう。固定収入は気持ちに余裕を与え創造性を増します。それができたらなんらかのITシステムを作って自動的に収益がたつようにしましょう。でもこちらは上級者向けですね。

    3、「飛び道具」を勉強しよう!

    アーティストの活動の問題は、常に身近な所でやる、ということです。マーケティングやファイナンスという「飛び道具」を覚えましょう。あなたの物語を求めているのは、あなたの身近な人ではなく、実は遠くの池にいます。美術業界、演劇業界、そんな「ギョーカイ」はさっさと越境して顧客のいる池を頭を使って探すこと。銀座や下北沢よりも農協や老人ホーム、ひょっとしたらジャカルタのほうがマーケットが大きいでしょう。それがマーケティングです。加えてファイナンス。手持ち資金だけで勝負しても時間も体力も持ちません。資金を調達し、事業に投資することを少しずつ覚えましょう。時は金なりです。過酷なことを言えばアーティストは若いほど商品価値が高いので時間を有効に使う必要があります。今はキャンプファイアなどのソーシャルファイナンスも盛んですしね。こういった飛び道具の知識はビジネスパーソンは持っていますがアーティストは持っていません。グロービスに通うほどではないですが、ブックオフでグロービスの本を買って読むくらいはしましょう。

    そんなわけで、おカネやビジネスを避けて通りがちなアーティストのために書きました。身近なアーティストの方にぜひお話聞かせてくださいませ。

    アートは豊かさです。ビジネスパーソンはもっとアーティストや職人と付き合い感性を磨くと共に助けて貢献していきたいものです。

    コメント
    はじめまして!友人の紹介?(つぶやき)からたどり着きました。

    私は絵描きをしているのですが、まさにそうだと思います!
    なんとかビジネスにしたいと思いつつ、
    まだ上手く形にできずにモゴモゴこねくり回しています。
    興味深い記事がたくさんありそうなので
    こちらのブログを拝見して勉強させて頂きます^^
    • D.G
    • 2014/05/31 11:38 PM
    笑福亭松之助師や桂米朝師が入門したとき、師匠になんて言われたか覚えてまっか?

    それから、この「ディズニーランド」は Tokyo Disneyland / Tokyo Disney Resort のことだろうけど、自分の知る限りここから銀幕のスターは一人も出ていない。California では Steve Martin が間違いなく出世頭だし、スターとまでは行かなくても映画出演の仕事が来たという人は存在している。しかもこれは決して Disney だけの話ではない。Broadway は1世紀以上前から、自分の劇場だけではなく外(当時の基準ではヨーロッパ)でも通じる役者の養成や生活支援を行っていたし、19世紀以前の音楽家や芸術家のほとんどにはパトロンがいた。

    California や Broadway の劇場支配人、パトロンに共通するのは、出演者やそのここの演技をうまくまとめて、いわゆる「看板」を作る能力があること。今は死語だけど、「興行師」という言葉が一番似合う。興行師は決してお金の知識だけではやっていけない。むしろ(寄席用語で言うところの)番組作りの方がよっぽど問題。実際、昔のとある寄席興業で、色物がやたらウケてたんでその後に出てくる大トリのベテラン噺家を外したらなぜか客が来なくなったと言うことがあった。なぜそうなったのかは、演習問題としておきましょう。

    「こういった飛び道具の知識はビジネスパーソンは持っていますがアーティストは持っていません。」とおっしゃるのならば、上記の通り「こういった興業企画の知識はアーティストは持っていますがビジネスパーソンは持っていません。」もまた然り。しかも、両者の立場は決して対等ではない。アーティストの立場からすれば、ビジネスパーソンは「自分のネタにたかるハイエナ」以上のものではない。それを克服するのは並大抵のことじゃないですよ。

    最後に、「あなたの物語を求めているのは、あなたの身近な人ではなく、実は遠くの池にいます。」とおっしゃるなら、せめて笑福亭鶴笑師に取材ぐらいしてほしかった。桂枝雀師が亡き今、世界で一番知られている噺家、成功事例として全く触れないのは説得力ゼロ。まぁ、コンサルなんて口だけでお金が入ってくる仕事だし、口を鍛えるのが仕事だからそれでいいんでしょうけどね。(その割には「話の面白さ」は「子ほめ」以下なのが奇妙だが...)
    • Seigo Tanimura
    • 2014/06/03 12:18 AM
    管理者の承認待ちコメントです。
    • -
    • 2014/07/05 9:38 PM
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