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僕が入社1年目に学んだこと 〜20代の君たちにせいぜい僕が言えること〜

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    友達から、入社1年目のスキルを聞きたい!という話を頂いたので僕自身の経験を踏まえてちょっと考えてみた。

    僕は、いつも背伸びをするクセがあって、新卒でも無理して入れさせてもらった会社で最初大変苦労した。優秀な同期20人の中いつも焦っていた。新人研修の評価はブービー賞(´・ω・`)だったと思う。

    1年目で学んだことは3つだ。

    まずは、情報と知識は捨てること。それはつまり、考えるということ。M&Aの仕事の折に、徹夜して点滴して貴重な合コンにもいかず調査書類の山を築き上げた結果、クライアントに言われたセリフ、「こんな資料はいらない。我々が知りたいのは、この会社を動かしている”コア”なエンジンは何か?ということと、妥当な企業価値評価だけだ」というのはほんとショックだった。ガツンときた。「今まで自分は本当の意味で頭を使ってなかったんだ・・」考えるというのは何か?僕は、考えるというのは、記憶を使わない作業のことだと思っている。情報(フロー)や記憶(ストック)を使わないことだ。もちろん材料として使うことはある。でも極力、使わず思考の純度が高いようにする。新聞もテレビも見ないで「純粋思考」を心がけている。情報と思考のパラドックスといって、情報が増えるほど人は思考しなくなるからだ。よく固定観念を捨てろというが、固定観念とは過去のストックである記憶を使うので古いフレームでものを見てしまうことだ。純粋思考によって記憶に頼らなければ、新しいパラダイムでものをみることもできるようになることが初めて分かった。僕は、この経験から情報と記憶を捨てて、純粋に本質を考えるということを学んだ。人間は記憶の結晶である。過去の積み上げである。だからそれを捨てるというのはより深く・高い次元から「今」を生きる、という生き方にもつながる。僕は考えることが大好きだ。なぜならそれは、僕にとって、マインドやノイズから逃れ、純粋な今を楽しむことにつながるからだ。

    さて、二つ目は、仕事の内容ではなく、人で選ぶこと。本当の仕事のスキルというのは「身体知」である。もちろん言語化できる知識もあるかもしれないがそれはコモディティだ。価値にはならない。だからもっとも強い非言語で暗黙知のスキルを得るためには、物理的な師匠を持たなければならない。そして、師匠といつも一緒にいる、つまり「臨在」して、その所作を身体で学び取らなければならないのだ。食べ方・話し方・装い方・学び方、言葉にできないニュアンスを師匠から学ぶのだ。そのためには、人格的・能力的に尊敬できる人をみつけることがすべてだ。仕事の内容や自分を活かすなど二の次である。新人にとってどうでもいいことだ。大企業で公式に師匠を持ちづらい場合であっても、「心の英雄」は作れる。他部署の先輩でも、取締役でもいい。少しづつ近づき学びとる姿勢が重要だ。プロフェッショナルな仕事をしたいと思っているならなおさら徒弟制度が重要になる。プロフェッショナルとは、神に宣誓(プロフェス)するわけであって、それは経済や効率を超えた美意識を伴う仕事をする、ということだ。それらは古今東西、師匠弟子の丁稚奉公の中で伝承されてゆくものなのだ。僕の例でいえは、新人研修の評価が低かったということもあり、当初、失礼ながらあまり優秀とは言えないマネジャーの下についた。その仕事はこなしつつ、他のパートナーがちょっと調べてくれない?と言えば、国会図書館やデータセンターに足を運び、自腹で調査をし、ファイル20冊にまとめ、1枚の索引をつくり、上司の机の上にそっと置くなどもした。今の自分では考えられないことだがそれほど必死だったし、本能的に生き残るためにそうやらざるを得なかったのだ。

    3つ目は、ファーストトラックに乗れ、ということだ。いつでも溺れながらも波の上に顔を出していなければならない。よほどの大企業でもない限り、大器晩成など許されない。最初の仕事で成果(バリュー)が出せなければ次はもっとつまらない仕事が来る。うまくできれば、よりチャレンジングな仕事が来て、経験を積むことができるという好循環が回る。GMAT?の英語の試験のようだ。難しい問題が解ければもっと点数の高いより難しい問題がでるというしくみだ。だから1年目は重要だ。3年目の5倍くらいは重要だと思う。新人がバリューを出すというと難しいけれど、それは貢献する気持ちを持つということだ。社会人と学生の差はたったひとつ、(貢献すべき)他者がいる、ということ。つまり消費者から生産者へとシフトするわけだ。この点だけを意識して上司でも顧客でもいいが、貢献意識(これをコントリビューションマインド)を持って組織にいること。これだけを守ればなんとかなる。なんでもいい。自分なりの貢献でいいのだ。アドラー心理学では、「幸福とは(共同体)に対する貢献感」のことである。本当にそのとおり。貢献感を感じられるようになるときっとあなたは仕事と会社が好きになるだろう。ぜひ頑張って!


    P,S
    僕は、基本的に自分の経験が通用し、自分の言葉が届くのは、上
    下10歳差、 つまり、今38歳の僕からみれば、28歳〜48歳までだと思って います。そして、今の多くの20代は、僕ら世代とは全く異なるパ ラダイムで世界を見つめ、 異なるプロトコルでコミュニケーションをしている。 だから僕や先輩の言葉は響かないし、役にも立たない。 そんな状況でも、あえてこれだけは伝えておきたいと思う普遍性を 持った智恵をお伝えしたいと思いこのスライドを作りました。もうすぐ30000人が見たことになります。よかったらー。
     

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