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ポイント義援金という可能性 〜”タグ”のついたお金〜

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    僕が今回の震災で一番、注目しているのは、「義援金」である。

    日本赤十字社には、すでに400億円の義援金が集まった(これは阪神淡路大震災の2.5倍である)。

    だがそれ以上に、今回の義援金に大きな影響を与えたのは「ポイント」義援金の存在である。

    Yahoo!やTSUTAYA、楽天ポイント、Nanaco、エコポイントなどを中心に、かつては存在しなかったポイント義援金が大きな役割を果たしている。なぜなら、これらポイントは、消費者にとって「(タダで)もらったもの」という意識が強く、通常の寄付に伴う感情的な痛みが少ないからだ。

    このポイントというソフトマネーが今後の社会資本の流れを変えることは間違いないだろう。

    だが不十分である。

    今回の復興に、もし25兆円かかるというのであれば、(不謹慎ながら)25兆円の巨大産業が生まれるわけで、そこに伴う”利権”もとてつもない額となる。旧世代の土建屋も族議員も復活することは間違いないし、その復興基金に群がるNPOだって相応の数に上る。皮肉ではない、事実である。タヒチや中越がそうだったし、今回の東電の原子力推進だって過去30年にわたってその巨大な利権に支えられてできあがったものなのだ。(日本の原子力異存率は20%未満に過ぎない)

    税金と義援金の多くは残念ながら利権に消えるだろう。誰もアカウンタビリティを追及しないからだ。

    僕は、義援金を出すなら(税金を出すなら)、そのお金の流れをトレース(追跡)できるべきだと思う。
    そんなに難しい話ではない。

    今日のお金は電子化されているのがほとんどだ。だからたとえば、僕達がポイントで義援金を1万円出すとして、そのときにその1万円に”タグ”をつけておくのだ。

    すると、その1万円が最終的に、毛布になったのか、水になったのか、住宅復興基金に流れたのか、誰かの懐に入ったのか、トレースすることができる。

    別に監視をしようというのではない。ただ自分の出したお金が最終的にどのように使われたかを知ることができるならば、僕達は、より社会の議決権であるお金というエネルギーを社会に還流させようと積極的に動くようになるのではないかと思う。

    ”タグ”の付いたお金は、ひとつのアイデアである。


    僕の理想とする会社は、「可能性に対して適切なエネルギーが供給される社会システム」である。ハーバードのサンデル教授が言うように、「最高のバイオリンは、最高のバイオリン弾きの手に渡るべき」なのだ。

    それを、実現するのは、これまでの銀行を通じた間接金融主体でもないし、マーケット至上主義でもない。

    それを実現するのは、”想い”を乗せたお金の流れ、なのだ。


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