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企業通貨の未来
私達は、普段気楽にJALのマイレージや家電量販店のポイントを貯めています。しかしこのポイントは、実は、ものすごい破壊力と可能性を秘めています。ポイントというと可愛らしく聞こえますが、実際には2005年の時点で、4500億円、しかし実は10兆円を超えて発行されていると予測されます。




私達が貯めているポイントカードは、実は立派な企業通貨です。

企業がポイントを発行するのは、お得感をもとに消費者が商品を買ってくれる可能性を高める販促効果が中心です。

しかし見方を変えれば、値引きでなく、あえてポイント還元という形をとることで、事実上、消費者からお金を借りていると見ることもできます。

将来の還元を背景として、今のお金を消費者から借りるということです。
これは、将来の利益還元をベースに株を発行するのと同じ信用創造の一種です。

さらに一部の企業は、「ポイント山分け」のような形で、自らお金を発行し、それを配り始めています。

そのうち、ポイントを「仕入れ」、消費者に配ることを生業とするディーラーが出現するかもしれません。



そのような企業通貨経済圏を戦略的に進めているのが、楽天やツタヤです。JRもSUICAという強力な電子マネーを持っていますが、運輸の規制から脱却できないのが課題です。これらのプレーヤーはそれぞれ4000万人近い(国民の三分の一)会員を持っています。

企業通貨について楽天は、もっとも戦略的で、このたび、edyを発行するビットワレット社を買収しました。これにより、店舗の数は多かったもののリアルでの顧客接点を持たなかった楽天が強力な小売・流通業へと進化する可能性がでてきました。

今後、母体の信用をベースに発行されたマイレージやポイントが、流通され、他のポイントとくっつく(ペックされる)ことによって、独自の企業通貨経済圏が出来てくると思います。

企業は、国に縛られず、世界中に展開することができるので、そのうち国が発行する通貨よりも強い企業通貨が現われるかもしれません。

実際、アフリカの小国が発行する通貨よりも、トヨタとウォルマートが共同して発行するお金の方が信用力が強いかもしれません。

企業通貨は大きな可能性を秘めているといえそうです。
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