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パートナーシップ・マネジメント 〜それでもなお人を愛しなさい〜
橋口さんとはお知り合いになって4年以上が経つが、講演を聴いたのは昨日が初めてだった。笑いに笑い、考えに考え、そして感動した。

テーマは、「パートナーシップとマネジメント」。
よく聞く言葉でありながら、その意味を深めている人は少ない言葉。

氏いわく、

パートナーシップとは、「ともに何事かを成す仲間との信頼に基づく対等な関係性」「自分の思い通りにならない余白を担保した上での相手との健全な関係」

マネジメントとは、「矛盾のぶつかり合いから逃げずに、関係するステークホルダーと共通のビジョンを定め、それを実現するすべての行為」
決して、「管理」ではない。

日本が、そして世界が一つのものを製造していた時代には、軍隊的組織と支配と従属による指揮命令系統が有効だった。

だが、イノベーションを繰り返しながら、質的進化を遂げることが求められる今、知的労働者に上司と部下はいない。いるのは同僚(パートナー)だけである。

パートナーシップは、信頼をその基盤に据える。
氏いわく

「我々の関係性はひとつひとつすべて糸で結ばれている。お互いが信頼しあった、対等な関係では、その糸は、“赤”。しかしどちらかが依存、支配してたならば糸は黒くなる。自分とその周りとの関係をイメージしてください。そしてその糸を赤いものに変えていってください」

ずしんと響く。自分の心が乱れる。帰り道、考える。
「でも実際はどうだ?世は不条理で、性善説は通らない。現実と格闘しながらそれにもまれのたうち回っているじゃないか。どうすればいいのか?」また自問自答を繰り返す。

そんなときに出会った言葉。逆説の10箇条。
マザー・テレサがなくなった1996年。彼女がいた「カルカッタの孤児の家」の壁にその言葉は書かれていた。

1、人は不合理で、わからず屋で、わがままな存在だ。
それでもなお、人を愛しなさい。

2、何か良いことをすれば、隠された利己的な動機があるはずだと人に責められるだろう。
それでもなお、良いことをしなさい。

3、成功すれば、嘘の友達と本物の敵を得ることになる。
それでもなお、良いことをしなさい。

4、今日の善行は明日になれば忘れられてしまうだろう。
それでもなお、良いことをしなさい。

5、正直で素直なあり方はあなたを無防備にするだろう。
それでもなお、正直で素直なあなたでいなさい。

6、最大の考えをもった、最も大きな男女は、最小の心をもった、最も小さな男女によって打ち落とされるかもしれない。
それでもなお、大きな考えをもちなさい。

7、人は弱者をひいきにはするが、勝者の後にしかついていかない。
それでもなお、弱者のために戦いなさい。

8、何年もかけて築いたものが一夜にして崩れ去るかもしれない。
それでもなお、築きあげなさい。

9、人が本当に助けを必要としていても、実際に助けの手を差し伸べると攻撃されるかもしれない。
それでもなお、人を助けなさい。

10、世界のために最善を尽くしても、その見返りにひどい仕打ちをうけるかもしれない。
それでもなお、世界のために最善を尽くしなさい。



“生きる”とは大変なこと。それでも人は不条理を乗り越えた時に、1ミリだけ愛を深めるのだと思った。


P,S 橋口さんの本です。傑作です。
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