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山口揚平の書籍一覧

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最近のもろもろ

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    ○30日、31日

    某システム企業で、研修のオブザーバとして参加。
    マネジメントクラスとの付き合い方のような話を1時間、ディスカッション。
    私が思うのは以下3点。

    1.マネジメントは常に矛盾を抱えている。

    僕は、マネジメントの仕事を定義するならそれは「矛盾の統合」だと思っている。経営は、普通の本にあるような、やれ集中せよだとか、人に任せよだとかそういう単純なものじゃない。相反する事象の中で、課題の真因を探り当て、どちらか一方を選択するのでなく、その矛盾を洞察と経験でもって止揚(アウフヘーベン)し、組織と事態のステージを昇華させるものこそがマネジメントの本質なのだ。

    だからマネジメントに、もし外部から提案をするなら、次の二つが喜ばれるスキルと思う。
    一つは、現実を客観化して明確に出来るスキル もうひとつは、正論に頼らず、矛盾を統合できるタフな力だ。
    前者については、マネジメントでさえ、その事態の構成員の一人になっていてなかなか事象を客観視できないのでそれを、自分の器の範囲内で指摘されることは喜ばしい事だし、後者の場合には、正論オンリーの人よりは、清濁併せ持った解決策を提案してくれる真の参謀の意見は常に求めているものだからだ。

    2.マネジメントは、未来を創造することを仕事にしている

    マネジメントの仕事は、「未来を創造する」こと。
    だから外部の人がそのマネジメントの信頼を得るには、マネジメントの見ている未来像を洞察し、それに対する理解と共感を示すことが必要だと思う。
    僕自身、マネジメントクラスに初めて会うときはかならずその人がどういう信念とビジョンを持っているかだけは確認するようにしている。その会社がやっていることや事業の内容は理解できなくても、マネジメントの仕事観や未来観はわかるものだ。そしてそういった話をすりあわせる方が結果としてうまくいくケースが多い。

    3.マネジメントは、プロダクトではなく人を見る

    そもそも経営の世界では、常に紆余曲折があってうまくいくかどうかはかなりの度合いでわからない。だからどんないいプロダクトを売り込まれても信じることは難しい。そういった状況だから、経験をつんだマネジメントというのは、たいてい、売り込んでくるプロダクトではなく、その「人」をみるのだと思う。人の何をみているのかというとそれは、その人自身が独自の価値基準を持ち、自分は何者かを語れることだと思う。そういった人をマネジメントは求めている。

    以上の3つがマネジメントとつきあう時に大切なんだろうな、と私見を述べたが大変共感してもらえて嬉しい。

    しかし、金融機関にせよ、メーカーにせよ、サービス業にせよ、最近は、「マネジメントリレーションの持ち方」というテーマで講演を頼まれることが多い。そういうスキルなり知見というのが社内で継承されにくくなっていることに逆に不安を覚える。


    ○2日

    8年来、お付き合いさせて頂いている某上場企業の取締役の方とご飯。
    フランクで、上下関係で人を評価しない人柄で大変好きな方。営業のイロハから帝王学、結婚観まで広くお話を伺う。うーん、勉強になります

    ○3日

    元同僚で、老舗上場企業の跡継ぎ?の友人と会食。もう一人の方と3名で話す会はいつも楽しい。金融破綻の原因について金融のプロの立場からわかりやすく教えてもらってすっきり。

    貨幣論のセミナーなどでもよく聞かれることだけど、なんでゴールドマンの平均年収が6000万だったり、投資銀行のCEOの年俸が240億だったりするのはなぜなのか、っていうのは、結構、素朴な疑問でありつつも本質的な問いだったりする。

    それは端的にいえば、僕ら庶民にとっては、お金は、単なる「価値媒体」に過ぎないのだけれど、金融機関、特に投資銀行にとっては、お金は、「商品」であり、給料が高いのは、価値を創造しているからではなく、その商品の「現物支給」をしているだけだってことだ。

    それでもって最近のAIGやリーマンの破綻は、その金融商品の「在庫」の価値が目減りして、自己資本を割り込んだっていうわけだ。

    そもそも金融「商品」は、実態経済の範囲内で流通しなければならないのに、ここ10年、投資銀行は積極的にロビー活動を行って、実態の数十倍(一説には数百倍)の金融商品を証券化やら、ファンド化やらを繰り返してつくっちゃったわけだから、最後に「実態にそんな価値はないんじゃないの?」という素朴な疑問に答えられなくなって、その金融商品の在庫の毀損分を費用化しているわけだ。

    しかしそのまえに投資銀行家達は、会社から現物支給で、給料という形でお金を引き出しちゃったわけだから、それはまずいんでは?と今、騒いでるところ。農家が自分のとこでつくった米を食べるならまだしも、お金という商品が現実社会でもかなり価値のある商品だから、倫理上の課題が大きい。

    そんな話をして盛り上がりました。

    でも金融商品だけでなく、世界には本当に余剰なものがあふれている。

    こういっては申し訳ないが、製薬会社は、あきらかに人間の免疫機能を無視してカネのために薬を作り続けているし。こういう流れは、将来的には「バイオハザード(生物兵器)」につながるっていうのはあながち妄想でもない。あわわ。

    ○4日

    アーヴィン=ラズロー博士が来日し、「COSMOS」の件で講演をやるというので丸の内丸善へ。
    子供のころ親から「人一人の命は地球よりも重い」って習ったけど、とんでもない。今の世界観は、人でさえも自然や地球の一部である、というもの。次元を超えた存在に対する認識と知覚作用ってほんと大事。

    よく経営者には死生観が求められるっていうが僕にはそれがない。
    ただ当社の顧問の藤沢烈氏からのコメントにヒントを得て、僕なりに思ったのは、「僕はあの世(という別の次元)から、たまたま久々にこの世(物質界)に、出張旅行に来ているのだから、ぜひ精一杯謳歌しよう!」というスタンス。
    タマシイ論、輪廻転生論によれば、この物質界に現象として存在する機会はとても希少だとか。だったら楽しまなければ損じゃない?という考えはどうだろうか?

    ヴィクトール博士の「夜と霧」は名著だが、「人間は結局、遊ぶ存在である」ということがようやくわかってきたこの頃。

    ○5日

    起きたら12時。また寝て4時。なにもしないでぼーっと過ごす日。会社の人から借りた「妹の恋人」をDVDで見る。癒される。15年前の作品だけど、ジョニーディップが好演。ほんと良い映画。

    コメント
    山口様

    いつもブログ拝見しております。本当にためになります。ありがとうございます。

    またまた投稿いたします。
    のりあきと申します。
    山口さんには非常に共感するところが多いです。たとえば、今回の、マネジメント論。
    正論ばかりを主張するのは、実を言うと、広いこの世の中においては、世の中の一端、一部しか表現しているに過ぎず、実を言うと、正論ではないものが現実を支配しています。
    多くの人は、それを不条理と呼び、嘆いたりするものです。
    しかし、そうした不条理、矛盾を止揚し、高めていくことこそが、経営マネジメントのみならず、科学進歩であり、人類の進歩なのだと思います。
    僕も最近感じます。矛盾をいかに統合するかがいかに重要なのかと。
    正論を持つのはもちろんのこと、正論では通らない現場に対しても受け入れる。そして、矛盾の中から、突破口を探しだすこと。
    そのことこそが、人間、人類が進歩していく所以であり、「成長すること」なのだと思います。

    私は、バリュエーションを勉強させていただいておりますが、純粋に「マーケットの動き」も約8年間研究してきました。そういう意味ではチャーチストと呼ばれるのかもしれませんが、やはり、マーケットにはマーケット独自の法則に基づき株価形成をなしている様子がわかるのです。それは、アメリカ、日本、香港、ヨーロッパ。
    アメリカ、日本においては、約60年間のデータにて実証分析した結果においても同じように法則的に動いています。

    マーケットはまさに、矛盾の塊であり、さらに、矛盾を自己組織化し、内在化し、消化していき、新しいステージへといざなっていく。
    僕の研究結果では、マーケットはまさに、正反合のアウフヘーベンの繰り返しにより、「成長し続ける」、法則性及び矛盾を受け入れて「存在する」のだというのが僕の結論です。


    マーケットは暴落していますが、これも正反合のアウフヘーベンを経て、新たなる成長のステージを矛盾の中から探し出そうとしている最中なのかもしれません。

    マーケット、相場を張るチャーチストというと、やはりその法則性が、ゴールデンクロスか、ありふれた確率論しかなく、全く法則性を追求した理論体系が組まれていないのが悔しいところですが、来る「恐慌」が終わりましたら、現在の状況及びその後についてご報告させていただければと思っております。

    乱文及び長文失礼しました。
    企業分析力養成講座には出席させていただこうと思います。ただいま、業種をどれにしようか迷っているところです((+_+))。
    >僕はあの世(という別の次元)から、たまたま
    >久々にこの世(物質界)に、出張旅行に来てい
    >るのだから、ぜひ精一杯謳歌しよう!

    伊達政宗の言葉と似ていますね。
    • ほげ
    • 2008/10/13 9:07 PM
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