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究極の電気自動車

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    慶応大学の清水教授は、究極の電気自動車、ellicaを開発した信念の人である。
    縁あって、先日、このellicaに試乗することができた。

    8輪駆動のellicaは、急激な加速がそのもっとも大きな特徴である。
    教授曰く、「人は、ジェットコースターのような下への加速、後ろへの加速は嫌いだが、前への加速は心地よく感じる。ellicaはそれを提供することができる。」

    現在、ブームになりつつある電気自動車はエンジンをガソリンでなく電気に置き換えたものに過ぎない。
    ellicaの特徴は、車輪そのものに駆動装置を組み込んでいることにある。その結果、急激な加速と時速350kmというパワーを手に入れた。


    さて、このellica、市販化するためにはどうすればいいのだろうか?
    私になりにそのシナリオを考えてみた。

    まず、この車は見ても聞いてもだめで、実際に乗ってみないとその楽しさ・すごさが伝わらない。

    したがって、ellicaを連れて、ユニバーサルスタジオ、ディズニーリゾート、お台場、筑波、ラスベガスへと“ロードショー”を行う。

    これで約10000人に試乗してもらうことができる。

    会場では、この究極のエコカーの実現に向けた寄付を募るとともに、アンケートを実施、価格感、求める体型イメージなどのマーケティング調査を行う。場合によっては実際の購入者を集めることもできよう。
    このロードショー情報をもとに精緻な事業計画を策定してゆく。

    ここまでは、つくば万博で一世を風靡したリニアモーターカーと同じである。

    その先はやや困難である。

    ellicaの現在のモデルだと、製作費を考えても安くても売価1億円はする。
    1億出せる酔狂な客は、一部の企業と、金持ちだけである。
    だから彼らを満足させる“味付け”が必要である。

    まずエコの看板は外せないし、選ばれた感(エリート感)のあるプロモーションは欠かせない。

    したがって世界に10〜20台限定として、入札はオークション形式にしてみてはどうだろう?プロモーターは、アル=ゴアか、ハリウッドのセレブ俳優が必要だ。

    すると、うまくプロモーションできれば数十億の資金調達ができるし、これを元手に製造体制を確立することはできる。

    ここまでで第一次フェーズは終了だ。

    次は、第一次フェーズの実績をもとにした本当の資金調達の実施である。

    この段階では、50〜100億の資金調達を目指して、マネジメントチームの確立と資金のExit戦略まで練り込む必要がある。

    すでに第一次フェーズで成果が上がっていれば、二次フェーズでは各分野のプロフェッショナルを集めやすくなっているはずだ。第二フェーズでは、ポルシェなど既存のメーカーとの協業のもと、数千万円の高級車を製造・販売することになる。

    第二フェーズまでがうまくいけば、市場での認知度も高まり、その後の大衆化、モデルの汎用化に向けた体制も整ってゆくであろう。

    最初から普及を目指すのは難しい。
    このように、じわじわと価格を下げつつ、モデルも大衆化し規模拡大を果たして行くというのが事業化のコツである。






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