先日のブログでは、白々しいことを書きました。
やっぱり、私は本音のところでは社会性・一体性の追求こそが人類の発展の本質であると信じており、その意味で社会的事業にこそお金を回したいと思うのです。
さて、本日は、本の話。
自宅の引っ越しに伴って本を処分しましたが、全体で約500冊!と大量にありましたのでブックオフの引き取りセンターに電話して来て頂きました。
引き取り価格をめいいっぱい上げるべく、笑顔で送り出しましたが、一週間後に届いた提示額はなんとわずか3,138円!
ショック!
徹夜で勉強したテストが赤点だった時の気分です。
その上、「この金額のうちいくらを寄付しますか?」なんて聞いてくるから、変なプライドだして全額寄付にボタンしてしまいました。
さて、ブックオフのビジネスモデルは、ご存じの通り、質ではなく、表面の見栄えで引き取り価格を決めることによるオペレーション効率の徹底追求にありました。
その結果、僕の心の名著アブラハム=マズロー「完全なる人間」の引き取り価格は10円ですが、「のだめカンタービレ18巻」なら50円になります。
どちらも僕の人生の価値観に大きな影響を与えてはくれましたが・・。
マーケットには、通常、プライマリーとセカンダリーがありますが、一般に、プライマリーでは「質」が重視され、セカンダリーでは、量、つまり回転率が重視されます。
これは株式市場も同様で、多くの人は、株価(表面)だけを頼りに売買の回転を行っているのです。
ブックオフの高利益の秘訣もこの高回転率にあり、ブックオフで本を買った人は結局その本をまたブックオフに引き取ってもらいます。
ブックオフは、本が薄汚れて誰も手に取らなくなるまで本を回転させるので、同社は古本屋というよりは、いまや貸本屋になっています。
これは株式市場で言うところの証券会社に当たります。
すると、次にとるべき戦略は明快で、証券会社がアナログからデジタルでの取引にシフトしたように、ブックオフもウェブでの古本の流通にシフトし、より広範囲での回転市場を形成するということになります。
その場合には、当然、「送料」が大きなコストになりますから、「パック」で流通させるようになるでしょう。
例えば、「夏休み小学生向け日本の名著パック(20冊)」や、「入院しちゃった友達に送る三国志60巻パック」というものです。
あるいは、ウェブ上で、ユーザーがどんどん自由に本を選んでいって、一緒に送ってもらえばもらうほど合計額が安くなる仕組みを導入すれば、新書を超えてWeb流通する可能生も見えてきます。
その場合には、ブックオフは、「次いで買い」を起こすような仕組みを組み込むことが成功要因になると思います。
例えばこれです。
アマゾンと違い、ブックオフの優位性は、一拠点に古本在庫をたくさんためていることにあります。アマゾンの場合は、ユーザー間取引ですので、送料コストが多くかかり、当然一カ所からの発送によるコスト優位性をブックオフを発揮できます。
すでにパスタの値段がいつの間にか2倍になっていることからもわかるように、モノの値段は今後もあがってゆきます。
モノを作る、モノを持つ、ということがそれ自体、きわめてリスクであることを企業も消費者もより深く認識するようになります。
すでに家はともかく、若者の車に対する「所有」意欲は減退しており、その点はカーシェアリングの事業化成功などでも見て取れます。
地球資源の保護により、世界の価値観が、所有から共有へとシフトする流れにおいては、モノの二次流通市場(リサイクル市場)の活性化は、今後、きわめて重要になるし、その役割を担うのにブックオフ以上にノウハウを持つ企業は日本にないのです。
是非、今後は、知と情報の高度「リサイクル企業」として、あらたなビジネスシステムの構築に取り組んでもらいたいと思います。
ブックオフ関係者の方、いつでも
ブルーマーリンパートナーズに御連絡お待ちしております(笑)。
次回は、アニメ産業です。
木曜日にプロダクションIGの石川社長に面談・提案してきます。